モバイルバッテリーは何年くらいの寿命なのか

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スマホやタブレットなどのモバイルバッテリーは何年か経過すると使えなくなってしまい、交換したり本体ごと買い替えたりするケースがよくあります。

ただ、使える期間がどのくらいかが人によって随分異なるのを知っている人もいるでしょう。

もともとモバイルバッテリーはどのくらいの寿命を持っていて何年くらい使えるものなのでしょうか。

寿命が何年かは一概には言えない

モバイルバッテリーの寿命は2年という説もあれば5年という説もありますが、実際には何年なのかは一概には言うことができません。

モバイルバッテリーに用いられているリチウムイオン電池は耐用性で言えばかなり長く、10年以上は使える仕組みのものです。

ただ、充放電を繰り返すことによって劣化が進んでしまうため、だんだんと快適には使えなくなってきてしまいます。

つまり、モバイルバッテリーの寿命は期間で決まるよりも、むしろ充放電の回数によって決まる性質があるのです。

そのため、モバイルバッテリーのメーカーでは製品ごとに充電サイクル回数を公表しています。

その回数によって電池がどのくらい劣化していて快適に使えなくなっているかが決まっているのです。

充電の仕方による違いを知ろう

充電サイクル回数は500回という製品が多くなっていますが、充放電を500回行ったら寿命になるわけではないので注意しましょう。

充電サイクル回数の定義は0%から100%への充電と、100%から0%への放電をした回数となっているからです。

つまり、50%まで使って100%まで充電するのを2回行った場合には充電サイクル回数としては1回になります。

このような計算をすると、毎日1回0%から100%への充電をしていたら500日、およそ1年半が寿命です。

しかし、毎日50%から100%への充電をしていた場合には二倍の3年程度が寿命になります。

ただし、充電の仕方によって充電サイクル回数よりも少ない回数しか充電していないのに劣化が著しく進んでしまうこともあるので注意しましょう。

リチウムイオン電池は環境により劣化の進み具合に違いがあり、基本的には温度が高くても低くてもあまり好ましくありません。

特にモバイルバッテリーを使うときと充電するときは20℃前後の快適な環境に置くようにした方が負担が少なくなります。

また、過充電と過放電によって寿命が短くなってしまうことも知られています。

過放電についてはユーザーが起こしてしまわないように機械側でコントロールするようになっていることが多く、完全に放電されてしまう前に自動的に電源が切れるようにしてあるのが普通です。

しかし、過充電についてはこの限りではなく、例えばスマホを一晩充電したままにしておくと過充電になってしまう場合が多いでしょう。

基本的には充電は100%ギリギリか途中までにしておき、可能であれば放電も自動的に電源が切れる前までにしておくのがモバイルバッテリーの寿命を延ばすことにつながります。

充電サイクル回数を超えるとどうなるのか

モバイルバッテリーの充電サイクル回数を超えてしまうともう充電も放電もできなくなってしまうのかと思うかもしれません。

しかし、一般的には充電サイクル回数を超えると快適に使えなくなるだけでまだ電池としては機能してくれます。

充電容量が小さくなったり、充電に時間がかかるようになったりする症状が出てくるのが一般的です。

それでも当面は使えるのは確かですが、本当に使えなくなるという意味での寿命が近くなっているのは確かなので速やかに交換した方が安心です。

上手に使って長持ちさせよう

モバイルバッテリーが快適に使えるのは充電サイクル回数を超えてしまうくらいまでで、どのくらい充電していたかで何年使えるかは異なります。

充電回数だけでなく充電の仕方や使用環境によっても寿命が変化するので注意しましょう。

充電サイクル回数を超えてしまうと充電しにくくなってしまうので、バッテリーに負担をかけないように使っていくのが大切です。