モバイルバッテリー・その容量と選び方

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お店の売り場やネットショップに並んでいるモバイルバッテリーには、よく3,000とか5,000といった数字が記載されています。

この数字はモバイルバッテリーの「大きさ」を表している、というのはなんとなくわかっても、実際にどのくらいのものを選べばよいかわからない、という人も多いのではないでしょうか。

ここでは、この数字の意味、そしてモバイルバッテリーの選び方について見ていきましょう。

そもそもモバイルバッテリーの「容量」とは

モバイルバッテリーに記載されている3,000や5,000などの数字は、そのモバイルバッテリーの「容量」を表しています。

では、「容量」とは何でしょうか。

これは、このモバイルバッテリーに充電できる電気の量で、通常mAhという単位で表示されます。

たとえば1,000mAというのは、1A(1,000mA）の電流を、1時間流すことができる容量という意味です。

ひとつ注意したいのは、この容量はあくまで「そのモバイルバッテリーに充電できる量」であって、「実際にスマートフォンなどに供給できる電気の量」は、それよりも少ないということです。

物にもよりますが、モバイルバッテリーの容量のうち、実際にスマートフォンなどに供給できるのは６～７割程度と言われています。

たとえば容量が3,000mAhのモバイルバッテリーであれば、1,800～2,100程度、容量が5,000mAhのものなら、3,000～3,500程度が実際に利用できることになります。

容量のめやすはどのくらい？

スマートフォンの仕様表には通常、内蔵のバッテリーの容量が記載されています。

この容量と、前述のモバイルバッテリーの実際に使える容量から、「そのスマートフォンを何回フル充電可能か」が、だいたい計算できます。

たとえばスマートフォン内蔵バッテリーの容量が2,500mAh、そしてモバイルバッテリーの容量が4,000mAhでしたら、実際に供給できる量は2,400～2,800mAhですから、約0.96(2,400/2,500)～1.12(2,800/2,500)回、すなわち、ほぼ1回フル充電が可能だということです。

ただ、自分が持っているスマートフォンは１台だけだから、容量は充電1台分でいい・・・とは限りません。

なぜなら、これは当然ですが、スマートフォンはいったん充電しても、使い続ければ再び充電が必要になるからです。

また、外出の際、多くの時間を車の中で過ごす場合は、スマートフォンは車で充電することができます。

このときは、重い大容量モバイルバッテリーを持ち歩くよりも、できるだけ車の中で充電しておいたほうがよいでしょう。

このように、スマートフォン内蔵バッテリーの容量だけでなく、実際の使い方や充電できる環境も考慮したうえで、必要な容量を見極める必要があります。

モバイルバッテリーの選び方

実際のモバイルバッテリーの選び方は、どうすればよいのでしょうか。

まず自分にはどの程度の容量が必要なのかを、きちんと把握することが大切です。

そのうえで、それほど大容量を必要としない場合は、充電1回分、すなわち3,000～4,000mAh程度のものがおすすめです。

普段は充電が切れるまで使わないという人も、アプリによっては消費電力の高いものもありますので、いざという時のために用意しておくと安心です。

このくらいのモバイルバッテリーはそれほど重くはないので、常に持ち歩いてもそれほど負担になりません。

また、スマートフォンを長時間使用する場合などは充電2回分以上、すなわち6,000～8,000mA以上のものが必要になりますが、どうしても重くなりますので、重さと容量のバランスを考えて選ぶのがよいでしょう。

なお、4,000mAh程度の小さめのモバイルバッテリーを複数用意し、順番に使うというのも一つの方法です。

この場合、モバイルバッテリーの充電が少し面倒になりますが、スマートフォンといっしょにモバイルバッテリーを持ち運んでも負担が少ないというメリットがあります。

モバイルバッテリーを上手に選びましょう

スマートフォンは、処理の高速化と表示画素数の増大により、消費電力の大きいものが多くなっています。

モバイルバッテリーのニーズも増えていますが、必要な容量と重さのバランスを考慮して選ぶ必要があります。

また、複数のモバイルバッテリーを用意して順番に使う、といった工夫も選択肢と言えます。

スマートフォンの実際の使い方に応じて、上手にモバイルバッテリーを選びましょう。